博士卒の(企業への)就活:就職後追記

先日博士を取るきっかけなどを書きましたが、その後ということで就職して何を思うかを書いてみました。

企業に就職してみて思ったこと

企業で仕事してみて、色々気づきはありますが大きいことを以下あげてみます。

サンプルが私一人なのであまり参考にしすぎないようにお願いします。

大学の研究は仕事に直結していない

面接のときは大学での研究内容(スイッチング電源回路)がそのまま活かせそうな仕事をやらせてくれるということを言われました。

が、入ってみると仕事として人が足りていないところに割り当てられるわけで、今は全くと言っていいほど違うことをしてます。
(とは言いつつデジタル回路系ではあるので学科レベルの分野違いでは無いです。)

というわけで、企業に就職する場合はたとえ博士でも大学での研究内容ができないことは往々にしてあるかと思います。

それは意識しておいた方が良いと思います。

論文書きやすい仕事とそうでない仕事がある

製品直結の仕事だと論文化しにくい部分があるので、仕事内容で論文書きやすいのとそうでないのは確実にあります。

企業だと大抵の場合、特許を書くことが重要視されると思います。

僕は大学で特許書いたこともなく、また特許を維持するためにはお金もかかるわけで、企業内審査(複数回あり)などで苦労してます。

人とつながることを意識させられる

大学にいたときは、自分の研究分野の人と学会であうことが多く、割と閉じた世界にいた気がします(もちろん人による)。

企業に入ってみると、なるべく異分野の人と接触し何か課題を見つけてくることを求められます。

そのため、異種交流会などに参加することが多いです。

企業はビジネスにする能力がより重視されるので当然かもしれません。
(個人的には大学で研究していたとしても、上記のことは積極的にやるべきであると思います。)

事実から言えるアドバイス

当たり前かもしれませんが、以上の事実があるので以下のような方には企業への就職はお勧めできないですね。

  • 大学の研究内容を継続したい。
  • 論文を書きまくりたい。
  • あまり人と関わりたくない。(これは極端かも)

同期の博士卒には論文書きたいという理由で1年しないで会社を辞めてしまった人もいます。

事実としてネガティブに書いてますが、実際そんなこともなくて、僕は楽しく仕事してます。

企業に就職してなかったら以上のこともわからなかったわけですし、やっぱり製品直結の仕事があるというのは一つのやりがいとして大きいと思います。

ご参考までに。

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